全日本・食学会 ALL JAPAN FOOD ASSOCIATION

      
【開催日】
2014年6月15日 《実施レポート》
【開催場所】
学校法人 大和学園 京都調理師専門学校

6月15日に開催しました

第1回「全日本・食サミット」〜テーマはだし〜


続いてのレポートは、1:30pm〜2:30pm

2F 料理教室(フレンチ)で開催された、「北新地 弧柳」松尾慎太郎氏による講演とデモンストレーション


テーマは「野菜とだしの関係」


「食材はすべて無駄なく使い切る=“始末の心”」を、

修業先である『き川』(き、は七が3つ)で叩き込まれたという、松尾氏。

本講座では、野菜本来のうま味を野菜に戻すといった、浪速料理ならではの技を、「大根の含め煮」の3種のデモを交えて紹介。

左上:大根を「その皮や葉とともに炊く」

右上:大根を「干した皮と葉で炊く」

左下:大根を「皮を加えず炊く」(いずれの鍋にも共通して昆布と調味料が入る)


参加者には上記3品を食べ比べて頂いた。

大根に含まれる成分を紹介しながら「大根の香り」をいかに大根に戻すかをレクチャー。

この他、筍にみるアクとうま味の関係といった講義も行い、野菜とだしの関係について学び、味わう、1時間となりました。


また、3F 製菓教室では、

『サマーシュ』西川功晃氏による講義とデモンストレーションを実施しました。

(1:45pm〜2:45pm)


テーマは「おだしパン」


「おだしパンとは?」

パンを作る際、生地中で形成されるグルテンは、うま味成分であるアミノ酸で形成されている。

このグルテンを利用した「おだしパン」とは一体何なのか?

まず西川シェフによる説明からスタートしました。

続いて、パン生地からグルテンを取り出すデモンストレーションを開始。

そして、グルテンをフライパンで焼いたものを参加者に試食頂き、最後は「食パン、ライ麦パン、天然酵母パン」3種類のパンでおだしパンの味わいの違いを、ご参加頂いた皆さまに体験して頂きました。