6月15日に開催しました
第1回「全日本・食サミット」〜テーマはだし〜
続いてのレポートは、4F セミナーホールにて開かれた、3人の料理人による
「だし自慢」
こちらのシンポジウムのレポートです。
【講師】
『オテル・ドゥ・ミクニ』三國清三氏
『菊乃井』村田吉弘氏
『Wakiya一笑美茶樓』脇屋友詞氏
『味の素株式会社 イノベーション研究所・農学博士』川崎寛也氏
会場は立ち見も出るほどの大盛況となったこちらのシンポジウム。
まずは、川崎氏が3種のだしの一般的なうま味分布データを料理ジャンルを出さずに公開(データソース:味の素うま味インフォメーションセンター)。
あわせて、フランス料理、中国料理、日本料理、それぞれのだしを理解するための「料理人のためのだし概論」を、川崎氏がスライド解説しました。
その後、デモンストレーションと試食へ続きます。
トップバッターである三國副団長(オテル・ドゥ・ミクニ)は、「野菜だし・手羽先・しめじ」を使っただしで、フレンチの極意を語ります。
続いて、脇屋理事(Wakiya一笑美茶樓)は
「老鶏(ろうけい)」や「金華ハム」で作るだしに、玉露茶を加えるという
大胆な発想から生まれた「玉露金華上湯」を披露。
デモンストレーションのラストは、村田団長(菊乃井)です。
かつお節の代わりにドライトマトやドライチキン(鶏節)を用いた新だしで「大根の炊いたん」などの実演をいたしました。
最後は、門上理事長がコーディネーターを務めるディスカッションです。
3人の料理人によるだしの、データ分析結果を、川崎氏による解説をもとに紹介。
和食におけるうま味をはじめ、うま味を重ねることの相乗効果について、さらには、うま味の使い方や、だしを知ることの重要性に関して、白熱したトークが繰り広げられました。