大阪・東京・京都で毎月開催している、AJFA定例《情報交換会》。
4月1日(水)は、大阪・肥後橋「ローザネーラ」にて開催。
「今日は7種類のパスタを用意させていただきました」
と、「ローザネーラ」有藤寛海 氏。パスタ以外にもビーツのリゾット、玉ねぎのスフレ仕立てなど、多彩な料理がずらり。
最近、さまざまなダイエットが入れ替わり立ち代わり、はやりを見せています。
なかでも糖質ダイエットや炭水化物ダイエットは、その名前のとおり、「糖質の摂取を減らす」「炭水化物をあまりとらない(もしくは食べない)」というダイエットです。
「糖質ダイエットのはやりのためか、若手シェフのフランス料理店がにぎわってきている気がする」
「根菜は糖質を多く含んでいるため、ダイエットによくないと、最近は根菜をあまり使わないフレンチに注目が集まってきているみたい。そのせいかイタリアンは下火傾向になってきたような……」
と、参加いただいたイタリア料理のシェフたちがお話しに。
今回はたまたまダイエットでしたが、メディアによる発信に左右されやすい消費者。「カフェごはんがトレンド」と発信されればカフェがはやったり、料理業界はどうしても影響を受けやすいところがあります。
そして話は経営や料理人育成に移り、
「最近は数人でやるような小さなお店ばかりになってきた。反対に言えば、何十人で経営しているような大きな料理店が少ない。世間の流れに負けないためにも、もっと大きなお店を増やして、次世代を育てるような環境を整えていかなければいけない」
と、話されていました。
会があったこの日の夕刻、門上武司 理事長・奥脇裕 副理事長・「オテル・ドゥ・ミクニ」三國清三 副団長・「つきぢ田村」田村隆 理事の4名で、文化庁長官を訪問。
「文化庁長官に、陳情書という形で3つのことを依頼をしてきました。
まず1つめ、国家的取組みとして、「食」を文化として明確に位置づけていただきたいということ。
2つめ、料理人を積極的に文化功労者、文化勲章及び人間国宝の対象者としていただきたいということ。
そして最後に、御庁にて食文化検討部会を設立いただき、当団体をその中核的メンバーとしていただきたいということ。
これからも当会でもっと料理人の地位を向上してもらえるように、日本の食文化をさらに発展させることができるように、繰り返し働きかけていきたいと思います」
と、門上武司 理事長から参加者の皆さんに報告がありました。
理事たちが積極的に国に働きかけている報告に、参加された会員の方々は真剣に耳を傾けていました。
陳情書提出に関してはまた改めて、当サイトや会報誌などで報告させていただく予定です。