2月10日(水)福岡の中村調理製菓専門学校にて、食学会主催の「シェフ畜福岡食堂」を行いました。
2年目となるJRA助成事業は、今年度は2021年12月に熊本県人吉市で「ひとよしくま復興食堂」を開催しました。
今回の福岡は、コロナ禍の影響から、遠方からの参加者を最小限にと、地元九州の料理人を中心にご参加いただきました。
今回のメニューは、『群馬県:鳥山畜産・鳥山牧場の赤城和牛』『青森県:長谷川自然牧場の豚肉』『長野県:小布施牧場のチーズ』『群馬県:スリーブラウンのチーズ』を使った4品+スペシャル1品の試食会。
担当シェフは中村調理製菓専門学校の准教授、渡部利亮シェフとその師匠、上柿元勝シェフのお二人です。
九州で試食会をするにあたり、ムッシュ上柿元に相談したところ、教え子の渡部シェフを推薦していただきました。
ご指名いただいたその時から本番当日まで、眠れぬ夜を過ごしたという渡部シェフ。
今回の多くの食材を味わい、研究し、様々なアプローチを試みました。
初めて出会う食材を目の前に、生産者と会話し、師匠に相談し、挑み続けてメニューが完成しました。
上柿元シェフは、以前からご存じで、評価高い「長谷川自然牧場」の豚肉で料理を披露。
予定ではポークソテー1品でしたが、予備食材の肩ロースを見つめ、本番で急きょ煮込み料理を仕上げました。
良い食材をみた料理人の血が騒いだようです。
試食後の意見交換では、参加料理人から「料理はシンプルな味付けで、それぞれの食材の良さが引き立つメニューでした」「生産者を知り、自分たちで食材を探すことの大切さを改めて感じました。
今後は紹介された食材とともに、地元九州でも様々な食材にアプローチしようと思いました」との感想をいただきました。
この事業の想いが伝わった感想をいただけた気がします。
最後に、現在も続いているコロナ禍で、会場を提供いただいた中村哲校長先生もご参加とご挨拶をいただき、更には準備から当日の試食まで、多くの先生やアシスタントの方々のご協力をいただけたこと、心から御礼申し上げます。
メニュー名
「コールドビーフとモッツアレラチーズのサラダ」
メイン食材:赤城和牛モモ(鳥山畜産・鳥山牧場)、モッツアレラチーズ(小布施牧場)
「ローストビーフとモッツァレラチーズのサンドウィッチ」
メイン食材:赤城和牛モモ(鳥山畜産・鳥山牧場)
「ポークソテー・シャルキュティエ風」
メイン食材:豚ロース(長谷川自然牧場)
「肩ロースの煮込み」
メイン食材:豚肩ロース(長谷川自然牧場)
「レアーチーズケーキ」
メイン食材:ブラウンスイスのドリー(スリーブラウン)