顕彰制度「bean47賞」受賞の【瀬戸内キャビア】視察を中心に食材豊富な香川の地を訪れました。
今回は、同県小豆島をよく訪れる会員も参加し、事前に小豆島の観光協会や団体との打ち合わせを重ね、地元での交流会には30名以上の生産者・料理人・行政関係者が集まりました。
高松の港から高速船で約30分、潮の香りと美しい風景、ここちよい風と陽の光が我々を迎えてくれました。
到着後の昼食会場では、漁協組合の方も参加いただき、獲れたての島鱧のお造りや鱧カツ、鯛めし、小豆島素麺などを堪能。
また、瀬戸内・直島でしか販売していない海苔の美味しさに感動し、次回の生産時期が待ち遠しくなりました。
海苔養殖は県の重要な基幹産業のひとつですが、昨今の後継者不足と“海のギャング・チヌ”の食害も生産量減少に大きな影響を与えているそうです。
その対処法のひとつとして、チヌを使った島の名物を作ろう!と、学校給食や商品化を進め、消費拡大を促す取り組みも進んでいます。
1日目の視察は4か所。まずは四海漁業で、島鱧の現状を紹介してもらいました。
石井正樹牧場では、オリーブ牛の飼料開発者の石井正樹さんにお話を聞きました。
ヤマロク醤油では、工房を見学し、なんと150年間使い続ける木樽の話や、蔵に住み続ける菌の話、また、ここでも後継問題がある木樽制作の新たな取り組みの話を丁寧に説明してもらいました。(木樽は1回つくると次の代に引き継ぐことになります。とはいえ、作り手がいなくなると新たな木桶が作れなくなるため、制作方法を学び残していきます)
小豆島発酵ハム(草壁ハム)では、目の前の発酵室で美味しそうなハムがぶら下がっておりました。
夜の調理&交流会には、お世話役の方々の声掛けで、小豆島の様々な食材を集めていただき、食学会シェフと地元シェフが一緒に料理を作りました。
その数なんと30品目! 料理人は目の前に食材があると、いろいろアイデアが湧き出て、手が止まりません。(詳細は、映像に残しましたので、後日映像をご紹介します)島の方たちも、小豆島町長・土庄町長をはじめ、各生産者組合の理事長、社長等の方々も最後まで食べて飲んで、楽しんでいただけたようです。
モチロン、フードロス対策のため、皆様、残さずお持ち帰りをしていただきました。
2日目は香川本土に戻り、瀬戸内キャビアとオキオリーブを訪問。
瀬戸内キャビアの板坂社長は、まったく異なる仕事をしている時に、母校の小学校が廃校になることを聞き、その地で何かできないか、地元の若者の活動の場をつくれないか、の想いも込めてチョウザメからキャビア生産に乗り出したとのこと。
とはいえ、1匹からキャビアが獲れるまでに7年かかるという大事業。未来を思い描きながらの事業です。
オキオリーブの澳さんは、各地の情報交換会にもよく参加してくれる会員。
この方も異業種からの脱サラでオリーブ農園を始めました。
広大な土地でオーベルジュやカフェを計画しています。
今回も盛りだくさん、駆け足で地元のよいものを紹介してもらいました。
地元関係者の皆様、ありがとうございました。
このご縁は、次につなげていきたいと考えております。