全日本・食学会 ALL JAPAN FOOD ASSOCIATION

顕彰制度

「食と食文化における新たな活動・技術・人材」の発掘・支援を目的として、生産者、料理人、流通関係者、食関連の機械技術者、食関連の研究者等を対象に顕彰制度を設立。毎年選考カテゴリーを定め、今までの活動実績を基軸に、推薦・決定する賞であり、食学会のネットワークを活用し、世代やジャンルを超えてのインタラクティブな交流を図るとともに自己実現の場を提供することで、受賞者の今後の幅広い活動をサポートします。
またこの活動により、業界全体の活性化を促し、知名度の向上や話題づくりへと繋げ、日本特有の伝統的な食文化の継承や社会貢献等、食の新たな可能性や発展を目指していきます。

News!!

■ 2023年11月 bean47「霧島サーモン」と霧島食材を巡る視察会を開催

【記録映像】 https://www.youtube.com/watch?v=z3G3hem5sRw


昨年に続き、顕彰制度bean47「生産者賞」受賞の【霧島サーモン】視察を中心に霧島の地を訪れました。

霧島には、周りの山々の恵みの湧き水、気候、そして地域を大切にする想いがあふれています。

今回は霧島ガストロノミー活動の推進団体、地元の「キリシマビト」にご協力いただき、生産地視察だけでなく、GI産品にも名を連ねる【黒酢情報館】の見学、【麹研究】の第一人者山元博士の講義、【農福連携】を目指す就労継続支援施設の見学、【食学会と霧島の若手料理人の料理コラボ】など、幅広い活動ができました。

詳細記事は活動記録をご覧ください。

■ 2022年9月 bean47「和歌山県古座川町」と霧島食材を巡る視察会を開催

【記録映像】 https://www.youtube.com/watch?v=Vjv2oc3ep2A


2022年9月9日(金)~11日(日)、全日本・食学会顕彰制度bean47において、2019年度生産者賞を受賞「和歌山県古座川町」の食材をめぐる視察ツアーを開催しました。

紀伊山地の広大な森と熊野の清流・古座川に育まれた地で、様々な食材と出会い「古座川町の食材をめぐる旅」 記録映像です。

■ 2022年3月19日(日) 全日本・食サミットで賞状楯授与式及びプログラム参加

2022年度bean47大賞・各賞受賞者に対し、プログラム前に賞状楯授与式を取り行いました。


「bean47プログラム」では、
前半で、Talkコラボ:前田尚毅さん(生産者と料理人を繋ぐ目利き)×新保吉伸さん(肉の手当てで新たな価値創造)を開催し、後半の個別talkでは、第1回受賞者:中井優紀さん(三島独活)、第2回受賞者:大澤克幸さん(和良鮎)、板坂直樹さん(瀬戸内キャビア)、嶋本育史さん(金猪豚)、第3回受賞者:元満真道さん(ジビエ)、寺内信二さん(有田焼)、脇口光太郎さん(マグロ)が紹介され、食材6品と製品が紹介されました。

 
■ 2021年度 生産者大賞 和良鮎

     

※2020年度は、コロナ禍により活動が制限され、十分なリサーチができないため、選考を見送りました。
■ 2019年度 生産者大賞 高田勝氏の紹介映像

  当学会が「食と食文化における新たな活動・技術・人材」の発掘・支援を目的として2019年に設立した顕彰制度。
  2019年度の生産者大賞である「今帰仁アグー」の髙田勝さんの想いをご紹介する映像が出来ました。
  是非、ご覧ください。

    https://www.youtube.com/watch?v=zb-cv2NCeos

  毎年選考カテゴリーを定め、推薦・決定する賞であり、
  受賞者に対して、全日本・食学会のネットワークを活用したサポートを行っていきます。

  ※2020年度は、コロナ禍により活動が制限され、十分なリサーチができないため、選考を見送りました。

■ 生産者大賞 高田氏 受賞者インタビュー記事掲載 
bean47 ~2022年 全日本・食学会 大賞~
受賞者 前田 尚毅
授賞理由 生産者(漁師)と料理人を繋ぐ目利き「バトンを渡す人」
魚店という職業にとどまらず、漁師と料理人に半歩ずつ足を踏み入れた立場で、常に両領域を研究(漁師の 漁法や捕獲状態、魚の長所を研究し、料理人のレストランで実際に食し、シェフの求めるものは何かを考 察)して、より良い商品とこだわりを提供している。 前田氏の取組み(仕事)には巻き込む力と発信力があり、ともに活動を進め、さらに成長ができると感じら れる魅力があふれている。
授賞コメント
会社(所属)

㈱サスエ前田魚店

所在地

静岡県焼津市西小川4丁目15ー7

問合せ先 TEL:054ー626ー0003 FAX:054ー629ー2968
URL https://sasue-maeda.com

 bean47 ~2022年 全日本・食学会 生産者賞~
受賞者 元満 真道
授賞理由

郡上市明宝で、最高のジビエ・テロワールの体感を
里山獣害に関わり、地域の困りごとを資源化したエコサイクルを形成。自治体や地元猟友会と協力体制で 活動を広げ、地域活性化に付与している。また、活動を通じて子ども達に命の大切さや食品ロスの学びを 提言している。ジビエ界の底上げを目指し地元ジビエ工房を発足し、「豚熱(豚コレラ)感染確認区域のジ ビエ利用の手引き」「県内猪ジビエ利用マニュアル」ルール作成に協力。工房で安全・安心のジビエ肉を 料理人に提供している。

会社(所属)

ジビエ工房めいほう一般社団法人
所在地 岐阜県郡上市明宝奥住1782-2
問合せ先 TEL:0575-87-2020
URL https://gibier.meiho.info

受賞者 政城 裕明
授賞理由

米作りで若い世代と農業を繋げる
美味しい米ができる条件が整った地の米を「もらってうれしい」のコンセプト「四八米(しはちまい)こし ひかり酵素プレミアム」として、ギフトに特化した付加価値で販売を展開している。地元で「四八米チーム」 を結成し、酵素や光触媒を取り入れながら美味しい米作りを進め、他方で“玄米珈琲”、 “玄米チョコレート”、 “シフォンケーキ”などの六次産業化に取り組み、若い人や職人たちと一緒に農業の広がりに貢献している。

会社(所属)

株式会社マサシロ

所在地

広島県府中市上下町小堀1341

問合せ先 TEL:0847-62-2774 FAX:0847-62-4749
URL https://masashiro.jp

 bean47 ~2022年 全日本・食学会 技術・研究者賞~
受賞者 寺内 信二
授賞理由

食に重要な『器』で、地域活動・社会活動に挑戦
料理に重要な「器」を、焼き物としてだけでなく、デジタルを用いた手法でモノづくりの集団として挑戦し 続けている。また、有田焼窯元だけでなく、地元佐賀県の異業種各社と連携、「佐賀から世界に向けた情報 発信」を目的に工芸や食材など地域全体活動を発信する組合を創設し、社会の動き・SDGs(カーボンニュー トラル問題等)にも向き合い、「地元森林の間伐促進プロジェクト」を支援しながら、自分の世界を作る若 手シェフと対話し、理想や思いを形にする活動や世界のシェフと連携したテーブルウェアの作成に挑戦する システムをまとめている。

会社(所属) 有限会社李荘窯業所
所在地 佐賀県西松浦郡有田町白川1-4-20
問合せ先 TEL:0955-42-2438  FAX:0955-42-2104
URL http://www.risogama.jp/

受賞者 Ù˼口 光太郎
授賞理由

水産事業(鮪資源)の技術開発
創業の地で生鮪仲買業を続け、漁業水揚げ減少の危機を乗り越えるため、最先端技術を用いた独自の特殊冷凍 技術を開発し、鮪資源の持続性と水産業全体の持続性を高める取り組みを行ってきた。鮪資源の持続性を高 め、事業の持続性を確保するという両輪で創業明治30年から続く商いを100年先にも残していく思いで活動し ている。この冷凍技術が世界で認められ、海外で加工工場や漁連を作り、資源管理による持続性と収益性を兼 ね備えた漁業で発展途上国の生活水準を向上させるという地球規模のプロジェクトに携わっている。鮪の美味 しさを伝えるため、産地から消費地に赴き、流通関係者やエンドユーザーに直接伝える活動を行ったり、地元 那智勝浦町では観光施設を運営して地域経済の発展に貢献する。

会社(所属) 株式会社ヤマサÙ˼口水産
所在地 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町宇久井1234-15
問合せ先 TEL:0735-54-2001  FAX:0735-54-1516
URL https://maguro-yamasa.com/

 bean47 ~2022年 全日本・食学会 流通関係者賞~
受賞者 林 邦康
授賞理由

「循環濾過養殖(RAS)」システムで、日本の食糧自給率問題の解決に
日本の食糧自給率問題や東日本大震災の風評被害を憂い、より安全・安定供給を目指した食材生産として 「循環濾過養殖(RAS)」の開発を進めた。従来の1/100型省スペースで、使用水量の減、魚の排泄物100% 近くの回収、排出する二酸化炭素回収も可能な、全ての紫外線殺菌による完全無投薬が可能なシステムを完 成した。地下から汲み上げた冷涼できれいな海水を殺菌し、渥美半島で「渥美プレミアムラスサーモン」を 造りだした。サーモン以外でもRASシステムを使ったビジネスモデルの販売に力をいれる。

会社(所属) 林養魚株式会社
所在地 愛知県田原市伊川津町新田41-1
問合せ先

TEL:0531-32-0466  FAX:0531-32-0467

URL https://rassalmon.com/

受賞者 新保 吉伸
授賞理由

「手当て」で新たな精肉の価値を創造
生産者と料理人を結び、一般市場に出回らない市場価格が低い放牧肉などに陽の目を当てるため、熟成や 枯らしの技術で「手当て」という新たな価値感を生み出した。肉を知り尽くし、届ける料理人を理解し、 その肉が料理人の元で一番開花する状態を作り出す。この取り組みは、大きな生産者だけでなく、全国の 小さな生産者ネットワークを使い、好みを熟知した料理人へのオーダーメイドの肉づくりとして、生産者 と料理人を繋ぐ仕事の重要性を高めながら、生産から流通、販売まで正しい心と技術でひとつひとつの命 と向き合っている。

会社(所属) 株式会社サカエヤ
所在地 滋賀県草津市追分南5-11-13
問合せ先 TEL:077-563-7829  FAX:077-563-8239 
URL http://www.omigyu.co.jp



ロゴについて

ロゴ 食の世界で 人知れずに貴い「活動」をする「人」
日本中のその小さな豆(人・活動)たちを発掘
未来の日本を支えるその芽は、未来の日本の食を救います

顕彰委員会委員長

顕彰委員会委員長 堀井良教
全日本・食学会は、食に関する分野で活動をしている人々にスポットを当て、食学会の持つ豊富なネットワークを使って交流の場を広げていくため、本顕彰制度『bean47』を設立しました。若手にとっては、金銭には代えられないプライスレスな繋がりをめざし、これからの新たなる芽の発掘と支援を続けていきます。

顕彰委員会

堀井 良教(総本家更科堀井)
髙岡 哲郎(人形町今半)
上柿元 勝(カミーユ)
木田 武史(き田たけうどん)
木村 周一郎(メゾンカイザー)
熊谷 真菜(日本コナモン協会)
千葉 祐士(㈱門崎)
大西 健俊(「食楽」編集長)
門上 武司(㈱ジオード)
原田 英男(一般財団法人 畜産環境整備機構)
和田 有史(立命館大学 食マネジメント)
藤井 直敬(㈱ハコスコ)