全日本・食学会 ALL JAPAN FOOD ASSOCIATION

      
【開催日】
2018年9月13日(木)、14日(金)
【開催場所】
岩手県葛巻町「くずまき高原牧場」他


9月13日(木)、岩手県くずまき高原牧場へ、「シェフと支える放牧牛肉生産体系確立事業」で保有の放牧預託牛を視察に行ってきました。

今回の視察会には、食学会村田理事長、三國理事長代行、山根理事、田村理事を始め、会員、シェフ牛検討委員、牧場関係者等、総勢21名が参加しました。

葛巻町は町の人口より牛の数が多いという東北一の酪農の町で、牧場では2,500頭のうち2,200頭を農家から預託され肥育しています。

食学会所有の4頭のジャージー牛は、広大な牧草地にホルスタインと一緒に放牧され、自然の中でのびのびと育っています。(※写真では牛の区別がつきにくいですが、ホルスタインと毛色の違う“茶やグレー”の牛です)


今回の視察では、ワイン工場、チーズ工場、バイオガスシステムなど、町のキャッチフレーズ「ミルクとワインとクリーンエネルギーのまち」をご紹介いただきました。

葛巻町は、気候的に米作りには適していない地域ということですが、広大な土地があり、牧草生育や山の食材には適した地域です。この土地に適した生産物は何か、資源は何か、などを常に考え、試行錯誤の末、「くすまき高原牧場」をはじめとする現在の葛巻ブランドを作り上げたそうです。また、町営施設はキャッチコピーを体現する、白(ミルク)とピンク(ワイン)の特徴的な施設が点在しています。このように様々な人々の努力・自然の恵みが現在の葛巻町を作り上げた足跡を見ることができました。


夜は交流会を開催いただき、牧場で育てた高原牛の料理や乳製品(チーズ、ヨーグルト等)、山の幸、町特産の山ぶどうを原料とした各種ワインなど、くずまき町の特産品をご紹介いただきました。