全日本・食学会 ALL JAPAN FOOD ASSOCIATION

      
【開催日】
2020年11月2日(月)
【開催場所】
築地キッチンスタジオ

今回はテイスティングを含めた基礎知識の解説、実際の調理実演と試食、参加者との質疑応答を行いました。

第一部は「オキオリーブ」代表園主澳さんが、オリーブオイルの製法とその特徴の説明を行いました。

オリーブオイルの製法と特徴(澳敬夫氏)


第二部は「調理実演」では、和食料理人:林亮平氏(てのしま)と寿司料理人:手塚良則氏(松乃鮨)の登場です。

和食は「カブと鯛のおつくり」と「いりこだしにゅうめん」。

おつくりは、浅漬けのカブに薄く切った鯛を巻き、ここにオリーブオイルを加えて足りない油脂を補い、カブや鯛のフレッシュが香りを引き立たせます。

にゅうめんは、オリーブオイルを加えることで、いりこの尖った感じが丸くバランスよくなりました。

寿司は「中トロ、サバ、ホタテ、イクラ、かんぴょう巻き」。

まずそのまま食し、後からオリーブオイルを加えて比べました。脂分が強い魚でもオイルをかけると柔らかい風味が増し、生臭さも抑えた相性の良さを感じました。

「かぶと鯛のおつくり」「いりこ出汁にゅうめん」 「中トロ、サバ、ホタテ、イクラ、かんぴょう巻き」


料理人のお二人は、オリーブオイルの特性と料理の相性を考えるべく、当日試食したもの以外に様々な試みを研究したそうです。合うもの合わないもの、考えれば考えるほど大変難しく、勉強になったということでした。

進行役にはフードライター源川暢子氏が、パネラー東原和成氏(東京大学大学院農学生命科学研究科)と大西健俊氏(「食楽」編集長)が、オリーブオイルの「香り」や「引き立て効果」などを試食とともに解説とディスカッションが行われました。

会場風景 会場風景