9月24日(水)に、広島県福山市にお店を構える当会会員の「ヌーヴェルヴァーグ」高田展久シェフが、広島の安佐南区に復興支援のため、キッチンカーで炊き出しを行いました。
皆様もご記憶に新しいかと思いますが、広島の安佐南区は、8月末に激しい雨のために起きた土砂崩れで、多くの被害がありました。避難勧告は一部解除されたようですが、現在も避難している方々がいらっしゃいます。
そもそもキッチンカーを当会が所持しているのは、2011年3月に起きた、東日本大震災での経験を教訓にしたものです。
「災害が起きたときに、料理人がすぐに飛んでいき、温い食事を提供できるキッチンカーがほしい」そんな思いで購入したキッチンカー。
広島にお店を構える高田シェフは、「いま使わなければいつ使うのか!」と、利用を決めたと伺いました。
提供のためにご協力くださったのは、佐東公民館。避難所として、地元の方が今も利用している場所です。
当日はあいにく雨が降り、料理の受け渡しも難儀する状況でしたが、高田シェフだけではなく、福山市の和食の料理人の方や、他調理手伝いの数人で、250食ほどを提供。
ガスボンベの接続など、キッチンカーを使用するにあたって、毎回現場で設備を整えてくださっている株式会社タニコーの島崎様にもお手伝いいただき、行列ができないよう、料理を被災者の方々へスムーズにお渡しくださいました。
また佐東公民館の近くの小学校も、避難所として開放されています。
出来上がった料理を鍋ごと別の車に積み、小学校まで運んで提供するなど、天候が悪いなか多くの被災者の方が高田シェフの料理を口にできる結果となりました。
ジャガイモやにんじんなどで高田シェフがシチューを、和食の料理人の方が茄子のあんかけ、かぼちゃの饅頭を提供。
キッチンカーにはスチームコンベクションオーブンを搭載しているので、パンも焼き立てを提供できたのがよかったと伺いました。
災害から約2ヶ月が経ちました。町はだいぶ整備されてきたようですが、道を一本越えたら別世界のようだったと高田シェフ。
これからも炊き出しに行ったり、できることをしていきたいとお話を頂戴いたしました。