全日本・食学会 ALL JAPAN FOOD ASSOCIATION

      
【開催日】
2017年11月7日(火)
【開催場所】
サロンドサラン

今夜は韓国料理がテーマ。

会員の韓国料理人、星野明香さんの素敵なサロンで開催です。

韓国は汁民族と言われるほどで、食材の数だけ、汁の種類もあるそうです。

そんなわけで、今夜は「汁物」をテーマにお料理を展開。

これから始まる、めくるめく時間をまだ知らぬ参加者のみなさま。

集まれたことを喜びつつ乾杯でスタートです。

さて、まずは韓国料理には欠かせない食材、いや調味料と言うべきでしょうか。

「アミエビ」。アミエビはエビ、ではなくプランクトンなのだそうです。

冷凍して保存。塩分濃度20%。韓国料理では塩の代わりに使うというイメージなのだとか。

汁物の前にご用意下さったおつまみ。

この蒸し豚に、アミエビを使った調味料をつけていただきます。

蒸し豚は2種の異なる部位。「頭」と「あばら」。

みなさん食べた瞬間、「むちゃ、おいしいな」と口々に。

「普通の豚なの?」「脂が綺麗や」と一気に場が賑わいます。

アミエビの調味料は旨味のかたまり。豚につけていただくと、よく合って、おいしさ倍増です。

加えて、アミエビにはリパーゼという脂肪分解酵素がたっぷり含まれていて、肉類と一緒に食べるのは栄養的にも良いのだそう。

キムチも食べ比べ。アミエビの入っているのと入っていないもの。これまた味や食感が違います。

いよいよスープの登場です。

1つ目はアミエビのスープ。アミエビと水がベースの出汁です。

具材は牛肉、たらこ、豆腐、韓国かぼちゃ。

一同唖然。

スープのうま味。

素材の組合せ。

全く想像のつかない世界、と唸る料理人のみなさま。

「なんで生臭くないの」

「これに昆布だし混ぜたらどうなるんやろ」

「これ食べたら、昆布いらんのんちゃうかと思うね」

「味のキレがいい。昆布入れたら味の引きが悪くなるかも」


2つ目は米のとぎ汁をベースにしたスープ。

具材は真鱈と雲子、にんにく、大根。

うまみは優しく、しかしにんにくも入って、しっかりと感じます。


3つ目はどじょう汁。

生きたどじょうを、塩と小麦粉の中に入れる。するとあばれて、体がこすれ合って、臭みとぬめりが取れていくのだそうです。それを湯がいて、何度もミキサーにかけて濾す、という作業をします。

やはりどじょうの癖があるので、それを消すために大量の山椒を加えています。

なんとも、滋味深い味わい。


4つ目はテンジャンチゲ。

初めて見ました、メジュ!

メジュを塩水や他の食材に浸けて、テンジャンという豆味噌と、クッカンジャンという薄口醤油ができるそう。そのテンジャンを使ったスープ。ピリッと辛い、そして独特の味噌の香がする、記憶の中の韓国料理に一番近いお味でした。

4種の異なる、そして珍しいスープ。「韓国に行ったことあるけれど、食べたことのないものばかりだった。」「食材の組み合わせが想像を超えてました。」中国料理、和食、フランス料理、ラーメン、それぞれ異なる分野の参加者に、驚きいっぱいの韓国料理の夕べでした。


次回は大阪、京都、合同の忘年会。

12月6日 21:30より、Motoiにて。

会費は3500円で、基本的には持ち込みです。

会費は事務局で飲み物とおつまみスナックを準備するのに使います!

ふるってご参加お願いします!